闘病記

【潰瘍性大腸炎:闘病記7:前編】大学4年生で手術を決意!手術内容を解説するよ

潰瘍性大腸炎手術①

潰瘍性大腸炎の闘病記も終盤になってきました。

前回の治療は → 【潰瘍性大腸炎:闘病記6】最終防衛ライン、生物学療法のレミケードの治療!

今回の記事は手術前編です。長くなるので前編後編で分けました。

手術を決断!

闘病生活4年目にして、とうとう手術を決断しました。
大学4年生の9月に決断しました。誕生日の月なのに悲しいところです。

手術に至る理由は、腸管に穴が開いてしまうことや大量出血、ガン化などの重度の症状が確認される場合です。

私の場合は、レミケードでもプレドニンでも全く下血や腹痛の症状が収まらなくなってしまったためです。

その時の私の症状は、

・何度もトイレに行くほどの下血
・下血は長くは我慢できない
・夜何度も起きてしまう
・常に腹痛、食欲不振
・薬は全く効かない

といったものでした。
担当医には『このままでは来年には手術が必要になる』と宣告されました。私としては症状もつらいし、来年は社会人なので時間のある今に手術をしてしまおう、と思い決めました。

手術は9月に決断し、手術決行は10月の中旬に緊急でセッティングしてもらいました。

気になって調べたのですが手術に至るケースの割合は5%でした。意外と少ないんですね。それくらい治療効果が出ていることなのでこれからの医療技術に期待です!

大腸を取ると小腸が大腸の役割を持つようになる

手術は大腸を取ることになるのですが、まず大腸を取ることによる変化を知っておくと、後述する手術の内容が分かりやすくなるので説明させてください。

大腸の役割は多くありますが大きく2種類あり、

①水分や塩類を吸収すること
②便をためておくこと

があります。

あれ、じゃあ手術で大腸を取ってしまうので水分はどうやって吸収するの?便は我慢できないの?

ってなりますよね。そこで小腸が出てきます。人間の体は不思議なもので、無くなった機能に対してほかの細胞が補うようになっていくのです。

手術後は当然、小腸にそんな機能はありませんから当分は点滴で水分と栄養を調達します。しばらくするうちに少しずつ、少しずつ小腸が水分を吸収してくれるようになります。

流動食で慣らしていくうちはほぼ水分の便もだんだんと軟便に近くなっていきます。ササキノの体験レベルだと軟便まで大体3カ月は必要ですね。

というように大腸を取ってしまっても生きていけるということです。
※便をためておくことについては後述の手術項目で書いています。

手術はどんなことをするの?

先述した通り、大腸をとります。一部を除きほぼすべて摘出することになります。
手術を決めてから改めて説明を聞くと怖かったです。

手術は次の2種類あります。

①1度の手術で大腸を取って、小腸と肛門を繋ぐもの
②1回目の手術で大腸を取り一旦ストマ(人口肛門)にしてから、2回目の手術で小腸と肛門と繋ぐもの

※ストマについては後述します

どちらの方法を選んでも最後には小腸と肛門を繋ぐというものになりますが、患者の身体や症状の具合によってはずっとストマになるケースもあります。このケースは稀です。

小腸を肛門とつなぐときは肛門付近の小腸を少し膨らませ、便を溜められるようにします。

★①手術1回のメリット/デメリット

メリット
・手術を一回で終えることができ、患者本人の負担が少なくなる
・時間的拘束が短くなる

デメリット
・術後すぐに肛門から便が出ることになり、小腸と肛門を接続したばかりの個所から出血しやすい

となります。

★②手術を2回に分けるメリット/デメリット

こちらは①とは逆になります。

メリット
・1回目の術後はストマから便が出ることになり、小腸と肛門の接続部分に負担をかけず慣らすことができる
・①と比べ、炎症のリスクが減る

デメリット
・2回に分けて手術することにより、患者本人の負担が大きくなる
・①と比べ、時間的拘束が長い

となっています。

★①と②のどちらの手術を選ぶ基準は?

両方の手術のメリットデメリットを踏まえ、患者が手術に耐えられるか、時間を確保できるか等を考えて選択していきます。

担当医によると基本的には②の手術を選択する方が多いそうです。①の手術は高齢で2回も手術を出来ないほど体力が低下している患者の方が選択します。といっても社会人の方はなかなか時間を確保できないので、患者それぞれということですね。

★私はどちらの手術を選んだ?

私は②を選択しました。
10月に1度目の手術をし、3か月ほど間を空けた後、翌年2月に2度目の手術をする、という流れとなりました。

ストマ(人工肛門)とは?

ストマにする手術は、小腸をお腹のへその左右どちらかからニョロっと出すことです。

要するにお腹から小腸が出ている状態です。

食べたものは当然小腸を通るのでお腹から消化されたものが出てきます。初めは大腸のように水分を吸収できないので液体が多いですが、だんだんと軟便に近づいていきます。

ストマは専用の透明な袋で包んで清潔な状態をケアしながら過ごします。約3日置きに袋は交換します。交換の仕方は手術後に看護師さんから教えてもらいます。

★ストマのつらいところ

・しっかりケアしないと痒(かゆ)くなる
・ストマ器具は使い捨てであり、1つ1つの器具が高い

です。

便は肌に垂れてしまうと『かぶれ』の原因となり痒くなります。私も痒さにはとても悩まされました。特に寝る時が一番苦痛でした。

ストマ器具は外気からのばい菌を防ぐこともありますが、肌への付着を防ぐ役割もありますので、しっかりとケアすることが大事です。また、器具の値段は何万もするので経済的にも負担が大きいですね。

★人口肛門ではなく、ストマと呼ぶ場合が多い

また、人口肛門ではなくストマという言葉を使うほうが多いです。小腸を肛門っていうのもおかしいですし言葉の響き的に『ストマ』のほうが印象が良いからだと思います。

私自身、説明するときはストマと言っています。

ササキノまとめ

手術!怖い!どうなるのか!

今回は長くなるので手術、大腸と小腸、ストマの説明に留めました。

次で最後の記事です。
【潰瘍性大腸炎:闘病記7:後編】手術後から社会人に至るまでの生活を語る

https://kenka2.com/articles/2523